ニキビ治療にはレーザーなど皮膚科のクリニックで行うものもあれば、
薬を処方してもらう薬物治療もあります。
薬物治療の場合、最初、皮膚科での診察が必要です。
まず医師に症状を診てもらい、どういうニキビ治療をしていくか
を決めます。
軽度の場合は薬を処方してもらう薬物治療で症状は改善されます。
薬には保険適用のものと保険適用外のものがあります。
どちらを使うかは医師と相談の上、決めます。
塗布する外用薬の場合、最初の数週間は乾燥やピリピリ感、
皮膚がポロポロと剥ける症状がありますが、これは薬が
効いている証拠です。
肌の角化を防ぎ、ターンオーバーを促しているため、
このような症状が出ます。
一度、それらの症状が落ち着くとニキビができにくくなります。
しかし、この薬は毎日使い続けなくてはいけません。
一度、中断するとまた最初の症状に戻ります。
また、外用薬以外にも身体の中から効果的な漢方などが
処方される場合もあります。
薬は人それぞれの体質に合わせたものを処方されます。
ニキビ治療をしたい方はまずは皮膚科で診察してもらう
必要があります。
始まりは5世紀!漢方の歴史と特徴と今後の課題
漢方医学というのは、中国を起源として日本で発展した伝統医学です。
その始まりは5世紀頃といわれ、中国から伝来した医学が
その後千年以上の年月をかけて日本で独自の発展を遂げました。
中国を起源とする伝統医学は、中国では「中医学」、
韓国では「韓医学」と呼ばれています。
起源は同じですが、その医学体系は漢方医学とは異なった形をとっています。
また、それぞれの医学で処方される薬は、漢方医学は「漢方薬」、
中医学は「中薬」、韓医学の場合は「韓薬」と呼ばれます。
元々漢方医学という呼び方は江戸時代まではありませんでした。
ところが江戸時代中期になって、従来の医学とは体系が違う
「オランダ医学」が伝来し、「蘭方」と呼ばれるようになります。
このことで両者を区別する必要性が生じて、従来の医学の古典が
著された時代が漢の時代であったことから「漢方」という呼び名が
使われるようになりました。
漢方医学の特徴は全身を見て治療を行う点にあります。
西洋医学とは異なり、複数ある症状を総括して「証」という概念で
治療の仕方を決めます。
生薬などが用いられ人間の心身が本来持っている自然治癒力を重んじ、
それを高めることで回復を図っていきます。
現在、漢方薬の原料の8割以上を中国産の植物に頼っており、
日本国内での生産が間に合わないのが現状です。
その点が今後クリアしていく課題だといえるでしょう。