ニキビ治療で間違えやすい!「EPF(好酸球性膿疱性毛包炎)」とはどんな病気?

ニキビに似た病気、EPFとLMDFとは

よくニキビと間違われる病気にこの2つのがあり、どちらも顔を中心と
した痒みを伴う発疹が症状です。

LMDFは眼や口の周りにできる赤い発疹が特徴で、毛穴の奥の組織が
破壊されたものを体の免疫が間違って攻撃することで起こる
アレルギー症状です。

ニキビ治療のような毛穴に詰まった角化を取り除く薬は効果がありません。

この病気は発疹が赤みを帯びているので見分けを付けることは可能ですが
EPFは厄介です。

発振

なぜならできものは毛穴の部分にでき白い皮脂がついていて、見た目も
ニキビと同じだからです。

最初はニキビだと思って放置していてたがいつまでたっても治らず
かゆみが激しくなり、手や頭に広がり、ニキビ治療の目的で皮膚科
を受診して見つけられることもあります。

この病気の特徴は、輪を描くように環状に出現し顔以外の手や首にも
広がり、症状は激しいかゆみを起こします。

ニキビ治療とは異なる薬の投与が必要なので、少しでも違和感を
感じた時は、早めに皮膚科を受診する必要があります。

EPFの原因と治療

FPFの原因ははっきりしていませんが発疹に好酸球が多く存在しています。

これは白血球の一種で体の中に細菌などが侵入した際に反応し、
集合して外敵を攻撃します。

好酸球が多数集合していることから、なんらかの外部からの刺激が
引き金になっていることが判ってきました。

HIV感染などの免不全疾患の人に多く見られることからこれらの病気の初期
症状とも考えられ、FPFの発生からHIV感染を特定するケースもあります。

受診する

治療はインドメタシンと呼ばれる薬を内服するのが一般的で、この薬は
痛み止めにも使用されるもので、体に発生した痛みやかゆみの元となる
炎症を鎮める抗炎症剤で、ニキビ治療に用いる毛穴の角化を取り除く
塗り薬やその後に塗布する抗菌剤などは効果がありません。

この病気はインドメタシンが効果がある理由も判明していない、
未知な部分が多い病気で、は白血病やHIV感染と関連があり発症
するのはまれにしか起こらないものですが、それだけ重要な病気
なので受診は大事です。

ニキビとの違いは、組織を採取して調べると好酸球の集合が見られる
ことで判別できますが、皮膚科での診察で専門の医師が見ただけで
診断でき、ニキビ治療とは異なる薬で治すことができます。

単なるニキビだと思っても、ニキビ治療の目的で皮膚科を受診することが、
症状の重い病気の早期発見に繋がります。