体内からアプローチするニキビ治療|男性ホルモン受容体に働きかける抗アンドロゲン療法

ニキビの原因であるホルモンの働きを抑える

ニキビに悩まされているときに肌で何が起きているのかというと、
アンドロゲンという男性ホルモンの影響で皮脂の分泌量が多くなり
細菌が繁殖しています。

男性だけでなく女性でもアンドロゲンの一種であるテストステロンが、
卵巣や副腎でつくられています。

そこでニキビ治療をしようと思ったら、細菌を退治するための
抗生物質を塗ったり、溜まった皮脂を出す方法の他に抗アンドロ
ゲン療法というやり方もあります。

抗アンドロゲン療法とは、アンドロゲンの働きを抑える薬を服用
することで、皮脂の過剰分泌そのものを止める治療法です。

ニキビの原因

普通のニキビ治療では、肌の症状を改善できない女性に対して
用いられます。

ただし、抗アンドロゲン薬を服用すると、生理不順などの副作用
が出てくる恐れがあります。

なので、低用量ピルと一緒に使うことで、副作用を軽減します。

それから男性の場合には、この方法は使えないですから
別のニキビ治療を受けなければいけません。

抗アンドロゲン薬はどのようにしてニキビを抑えるのか

抗アンドロゲン療法は、体の内側からアプローチするニキビ治療です。

まずニキビができるメカニズムについてみていくと、女性の卵巣や
副腎では、男性ホルモンであるアンドロゲンの一種テストステロン
がつくられます。

テストステロンは、DHT(ジヒドロテストステロン)に変換されて、
あるいはそのままの形でアンドロゲン受容体に結びつきます。

すると皮脂が過剰に分泌されて、細菌が繁殖し炎症が起きたり
膿んだりします。

肌質改善

そこで抗アンドロゲン薬を服用すると、薬の成分がアンドロゲン
受容体がフタをするようにブロックをするので何も起こらなく
なります。

1日に決まった量を服用し、ニキビができなくなってから一定
期間が経過したところで薬の量を減らします。

薬の量はおよそ2ヶ月から3ヶ月もすれば減らせるようになります。

もし、治療を始めても効果がないときには、医師の指示に従い
服用する量を増やすこともあります。

優れた効果を発揮する抗アンドロゲン治療法ですが、薬の服用
をやめればまた元通りになる可能性も高いです。

ですから、症状を抑えている間に、肌質を改善する治療も同時に
行う事が多いです。