ニキビができる原因にはさまざまなものがあります。
原因菌も複数あることから、皮膚科を受診して
適切な薬を処方してもらうことが大事です。
ニキビ治療における皮膚科で処方される薬にはさまざまなものがあります。
そしてそれはニキビの程度により変わります。
まず、炎症を抑えるためのものが挙げられます。
ニキビの原因としてアクネ菌やマラセチア菌があります。
これらの菌類により炎症が起こることから、抗生物質を処方して
これらの菌による炎症を抑えます。
代表的なものとしてミノマイシンが挙げられます。
ミノマイシンはアクネ菌などの原因菌が増殖するときに行う
タンパク質の合成を阻止することで、菌の増殖を防ぐ効果があります。
錠剤になっているもの、顆粒状のものがありますが、効果は同じです。
確かな効果がありますが、同時に副作用があることが特徴で
腹痛や食欲不振といった症状が現れることがあります。
また、長い期間同じ抗生物質を使用していると
耐性を持った菌が発生することがあります。
そのような菌に対して効果を発揮するものが使用されることもあります。
また、ニキビができにくい肌にするための薬も処方されます。
ニキビは毛穴に皮脂が詰まることで発生します。
ニキビ治療を行っても、皮脂が毛穴に詰まりやすい環境が変わらなければ
同じことを繰り返します。
毛穴が詰まりやすいと言うことは、皮膚の機能に
異変が生じている可能性があります。
肌の持つ機能を回復することが重要です。
そのために処方されるものもあります。
例えばビタミンBを補うための錠剤です。
ビタミンBは皮脂の過剰な分泌を抑制する効果があります。
過剰な皮脂の分泌を抑えることができれば
毛穴に皮脂が詰まるリスクを下げることができます。
また、肌のバリア機能を高めるために有効な
ビタミンCに関する薬が処方されることもあります。
このように、皮膚科ではニキビに対してだけでなく、
肌全体の機能を回復することに着目していることが特徴です。