ニキビ治療中に気をつけたいのが、正しい洗顔をするということです。ニキビが出来る原因は毛穴に皮脂がつまることですが、
皮脂を取りすぎて肌を乾燥させてしまうと、今度は肌を
守ろうとして硬くなった角質で毛穴がつまりやすくなることもあるため、
肌を清潔にしなければと思い込んで1日に何度も顔を洗うことは
ニキビ治療中にはやってはいけない行動です。
ニキビ治療中に心掛けたい正しい洗顔方法は、顔を洗うのは
基本的に朝と夜の2回にして、ゴシゴシこすらずに
洗顔料をよく泡立てて泡で優しく洗い、肌に負担をかけずに
余分な皮脂と汚れだけを落とすという方法です。
顔を洗う時はぬるま湯を使うようにして、洗顔料に関しては、
強い洗浄力をうたっているものは成分がきつくて
肌を乾燥させる危険性があるので避けた方が無難となり、
泡立ちが良くてマイルドなもので洗うのがおすすめです。
顔を洗い終わったらタオルで水を拭き取りますが、その時も
こすらずに押さえるようにして水気を取り、肌に刺激を
与えないようにしましょう。
そして、タオルで拭いたらすぐに化粧水や乳液で保湿をし、
肌にしっかりと潤いを与えることもニキビ治療中には
大切なポイントです。
人が本来持つ肌を守る力|肌のバリア機能とは
肌のバリア機能とは、肌の表面にある0.02mmの角質層が、
しっかりと潤いを蓄えて、乾燥や紫外線といった外部の刺激から
肌を守ることを意味します。
肌が潤うためにはバリア機能を整える必要がありますが、
乾燥や外部の刺激を受けることでバリア機能が低下してしまいます。
要するに乾燥肌や敏感肌の方はこのバリア機能が低下していると
いうことになり、これを防ぐためには、肌が生まれ変わり、
新しく角質層を作り出すターンオーバーのサイクルを整えることが大切です。
そのためにはスキンケアでしっかり保湿することが重要となります。
肌は自分で保湿成分を作り、角質層の内部へ水分を蓄えておく
ことが出来ます。
この力は天然保湿因子、細胞間脂質、皮脂膜の3つの要素で
成り立っており、それぞれが角質層の中で個別の役割を担って
いるので、全て欠かせない物となっています。
まず天然保湿因子についてですが、こちらの半分がアミノ酸で
出来ており、角質層の中で水分を含んで保湿する役割があります。
セラミドやコレステロールといった成分が含まれている細胞間脂質は、
肌の中の水分を留める役割や、天然保湿因子を安定させることも出来ます。
皮脂膜は、肌の表面の膜として、水分が蒸発するのを防いでくれます。
このように、肌のバリア機能を整えるためには、この3つの要素が役割を
果たせるように、しっかり保湿をすることが大切です。
肌にはもともと保湿成分があるため、それが不足しないようしっかり保湿して、
外部からの刺激や乾燥から肌を守る対策をすると良いでしょう。